坐骨神経痛で痛む場所は「お尻・太もも裏・すね・ふくらはぎ」
坐骨神経痛は、腰から足先まで伸びる坐骨神経が圧迫や炎症を起こすことで生じる痛みやしびれの総称です。
痛みが現れる場所は、お尻から始まり、太ももの裏側、すねの外側、ふくらはぎ、足の甲や指先まで、坐骨神経の通り道に沿って広がります。特徴的なのは、片側だけに症状が現れることが多い点です。
痛みの感じ方は「ビリビリ」「ジンジン」「ズキズキ」など人によって様々で、歩行や姿勢の変化で症状が変わることもあります。
この痛みの場所と特徴を理解することで、早期の適切な対処が可能になります。
坐骨神経の通り道と痛みの出る範囲をイラストで確認
坐骨神経は人体で最も太く長い末梢神経で、腰椎から出て骨盤を通り、お尻の深部から太ももの裏側を下降し、膝の裏で枝分かれして足先まで伸びています。
この神経が圧迫される場所によって、痛みの現れ方が変わります。
腰部で圧迫されるとお尻から太もも全体に、梨状筋で圧迫されるとお尻の深部から太もも裏に、膝より下で圧迫されるとふくらはぎや足首に症状が出やすくなります。
痛みは神経の走行に沿って帯状に広がることが多く、「坐骨神経痛ライン」と呼ばれる特徴的なパターンを示します。
「お尻」の痛みと特徴的な症状
坐骨神経痛によるお尻の痛みは、表面ではなく深部に感じることが特徴です。
座っているときに圧迫感や鈍痛を感じ、長時間座ると症状が悪化します。
特に梨状筋症候群では、お尻の奥にある梨状筋が坐骨神経を圧迫し、「お尻の奥が痛い」「座ると痛みが増す」といった症状が現れます。
痛みは鋭い痛みから鈍い痛みまで様々で、時には熱感や冷感を伴うこともあります。お尻を押すと痛みが再現される「圧痛点」があることも多く、これは診断の重要な手がかりとなります。症状は運動後や疲労時に悪化しやすい傾向があります。
「太ももから足」にかけての痛みとしびれ
太ももの裏側から外側にかけて走る痛みは、坐骨神経痛の典型的な症状です。「電気が走るような痛み」と表現されることが多く、急に動いたときに鋭い痛みが走ることがあります。ふくらはぎでは「つっているような感じ」「重だるい感じ」として現れ、長時間立っていると悪化します。足の甲や指先では「ジンジンするしびれ」「感覚が鈍い」といった感覚異常が主体となります。これらの症状は連続的に現れることもあれば、飛び飛びに現れることもあり、日によって症状の強さや場所が変化することも特徴的です。
坐骨神経痛の痛み方チェックリスト｜あなたの症状はどれに当てはまる？
坐骨神経痛の症状は多様で、人によって現れ方が異なります。
以下のチェックリストで、自分の症状を客観的に把握しましょう。
複数の項目に該当する場合は、坐骨神経痛の可能性が高くなります。
特に、症状が悪化傾向にある場合や、日常生活に支障をきたす場合は、早めの受診が重要です。
- じっとしていてもお尻や足が痛む、しびれる
- 少し歩くと足が痛くなり、休憩すると楽になる（間欠性跛行）
- 前かがみになると痛みが強くなる
- 足に力が入らない、感覚が鈍い
なぜ痛むの？坐骨神経痛の2大原因「腰部脊柱管狭窄症」と「腰椎椎間板ヘルニア」
坐骨神経痛の原因の約90％は、腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアが占めています。これらの疾患は、腰椎（腰の骨）の部分で坐骨神経やその根元を圧迫することで症状を引き起こします。年齢によって発症しやすい疾患が異なり、50歳以上では脊柱管狭窄症、20〜40代ではヘルニアが多く見られます。その他、梨状筋症候群、腫瘍、感染症なども原因となることがあります。正確な診断には、症状の特徴と画像検査（MRIなど）の結果を総合的に判断する必要があります。
高齢者に多い「腰部脊柱管狭窄症」
腰部脊柱管狭窄症は、加齢により背骨の中の神経の通り道（脊柱管）が狭くなる病気です。骨の変形、靭帯の肥厚、椎間板の膨隆などが複合的に起こり、神経を圧迫します。特徴的なのは、体を反らすと症状が悪化し、前かがみになると楽になることです。これは、前かがみで脊柱管が広がるためです。歩行時の間欠性跛行が代表的な症状で、自転車なら長時間乗れるのも特徴です。保存療法で改善することも多いですが、日常生活に支障がある場合は手術を検討することもあります。
若い人にも多い「腰椎椎間板ヘルニア」
腰椎椎間板ヘルニアは、背骨のクッションである椎間板の中身（髄核）が飛び出し、神経を圧迫する病気です。重い物を持ち上げる、急に腰をひねる、長時間の前かがみ姿勢などが誘因となります。20〜40代の働き盛りに多く、特に第4/5腰椎間、第5腰椎/仙骨間に好発します。前かがみで症状が悪化し、安静時も痛みが続くことが特徴です。急性期は激しい痛みがありますが、多くの場合、保存療法で改善します。ただし、筋力低下や排尿障害がある場合は、緊急手術が必要になることもあります。
【シーン別】坐骨神経痛の痛みを和らげる応急処置と正しい対処法
坐骨神経痛の痛みに対しては、症状の程度や時期に応じた適切な対処が重要です。ここで紹介する方法は一時的な症状緩和のためのものであり、根本的な治療には医療機関での診断と治療が必要です。自己判断で長期間対処を続けると、症状が悪化したり、治療のタイミングを逃したりする可能性があります。症状が続く場合は、必ず専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
痛みが強いときは「安静」が基本！楽な姿勢を見つけよう
急性期の強い痛みがある時は、無理に動かず安静にすることが第一です。最も楽な姿勢は、横向きで膝を軽く曲げる「胎児姿勢」や、仰向けで膝の下にクッションを入れる姿勢です。これらは腰椎への負担を軽減し、神経への圧迫を和らげます。ただし、長期間の安静は筋力低下を招くため、痛みが和らいだら徐々に活動を再開することが重要です。痛みの程度に応じて、日常生活動作から少しずつ始め、医師や理学療法士の指導のもとで適切な運動療法を行うことが回復への近道となります。
「温める？」「冷やす？」は症状によって使い分ける
急性期で患部に熱感や腫れがある場合は、アイスパックなどで15〜20分程度冷やすことで炎症を抑えます。一方、慢性期の鈍い痛みや筋肉のこわばりには、温めることが効果的です。入浴、ホットパック、温湿布などで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。判断に迷う場合は、まず冷やしてみて、症状が悪化するようなら温める方法に切り替えます。ただし、感覚障害がある部位では、温度を感じにくく火傷や凍傷のリスクがあるため、必ず薄いタオルを挟み、時間を守って使用することが大切です。
やってはいけないNG行動｜悪化を防ぐための注意点
坐骨神経痛の症状がある時に避けるべき行動があります。痛みを我慢しての重労働や激しい運動は、神経への圧迫を増強し症状を悪化させます。自己流の強いマッサージやストレッチも、炎症を悪化させる可能性があります。長時間の同一姿勢（座りっぱなし、立ちっぱなし）も神経への負担を増やします。また、痛み止めで症状を抑えて無理をすることも危険です。アルコールは一時的に痛みを忘れさせますが、炎症を悪化させ、転倒リスクも高めます。これらの行動を避け、適切な治療を受けることが重要です。
整体院AIN「志村院長」から一言！
坐骨神経痛は筋肉や関節の動きが悪くなり神経を圧迫してしまいます。
その圧迫は自然に治るものではありません。
当院では筋肉や関節にも刺激を入れて神経の滑走と血流を良くするようにしていきます。
その治療をすることで最短で痛みや痺れが改善してきます。
決して我慢せずに早めにご相談ください。
整体・マッサージとどう違う？「整骨院」「整形外科」との違いも解説
体の不調を改善する選択肢は、整体やマッサージだけではありません。整骨院（接骨院）や整形外科など、他の選択肢との違いを理解することで、症状に応じた最適な選択ができます。特に保険適用の有無、施術内容、対応できる症状の範囲が大きく異なります。急性のケガは整骨院や整形外科、慢性的な不調は整体、疲労回復はマッサージという使い分けが基本です。それぞれの特徴を理解し、必要に応じて複数の施設を併用することも効果的です。以下、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
整骨院（接骨院）はどんな時に行く場所？
整骨院は柔道整復師という国家資格者が運営する施設で、主に急性の外傷（骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷）に対して保険診療を行います。スポーツでの怪我、転倒による打撲、ぎっくり腰などの急性症状に対応します。保険が適用される場合は、1回数百円程度で施術を受けられるのが大きなメリットです。ただし、保険適用は急性期のみで、慢性的な肩こりや腰痛には原則適用されません。電気治療、テーピング、包帯固定などの物理療法も併用し、早期回復を目指します。怪我の応急処置や回復期のリハビリに適しています。
整形外科はどんな時に行く場所？
整形外科は医師が診察・治療を行う医療機関で、レントゲンやMRIなどの画像診断により、骨や関節、筋肉、神経の異常を正確に診断します。骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの診断が可能で、必要に応じて手術も行います。痛み止めの処方、ブロック注射、理学療法によるリハビリテーションなど、医学的な治療を受けられます。しびれがある、激しい痛みが続く、外傷の疑いがある場合は、まず整形外科を受診し、正確な診断を受けることが重要です。診断後、整体やマッサージと併用することも可能です。
まずはお気軽にご相談ください
「整体に行くのは初めてで不安…」という方も大丈夫です！
当院では完全予約制で、一人ひとりしっかり時間を確保し、丁寧にカウンセリングを行います。
🔸地下鉄「大通」駅 徒歩10分
札幌市電「西8丁目」駅 徒歩5分
🔸 土日祝も営業・お仕事帰りでもOK
🔸 ご相談だけでも大歓迎！
「この痛みをどうにかしたい…」「薬に頼らず改善したい…」
そう感じている方は、一度ご相談ください。
あなたの症状に合った最適な施術をご提案させていただきます。
📞 ご予約・お問い合わせはコチラ
➡ 公式サイトはこちら
➡ お電話・LINEでのご相談もOK！
あなたが痛みを気にせず、快適に過ごせる毎日を取り戻せるよう、全力でサポートいたします！
まとめ：自分に合ったケアを選んで、心も体も健康な毎日を
整体とマッサージは、それぞれ異なる目的とアプローチを持つ施術法です。整体は骨格の歪みを整えて不調を根本から改善し、マッサージは筋肉の疲労を癒してリラクゼーション効果をもたらします。どちらが優れているということではなく、あなたの症状や目的に応じて使い分けることが大切です。慢性的な痛みには整体、疲労回復にはマッサージ、急性の怪我には整骨院や整形外科という選択が基本となります。この記事で得た知識を活用し、自分に最適なケアを選択することで、心身ともに健康で充実した毎日を送ることができるでしょう。
もしあなたが、いくつもの病院を巡っても改善しない不調に悩み、先の見えない不安の中にいるのなら、ぜひ一度「整体院AIN」にご相談ください。
私たちは、あなたの症状と真剣に向き合い、つらい日々から抜け出すための一歩を、全力でサポートすることをお約束します。
